痴漢の誘いに応じてしまい…
この記事の所要時間: 約 5分5秒
その日も私は、
いつもと変わらない退屈な
通勤電車に揺られていました。
時間は朝のラッシュ真っ盛り。
都心に向かう
私鉄の快速電車の中は、
携帯を見るのも
やっとという混雑ぶりです。
といってももう
20年OLを
やっていますから、
この苦しいさも慣れたものです。
私はそれまで
毎日そうしてきたように、
ただぼんやりと
吊り広告を見上げ、
ひたすら電車が目的に
着くのを待つだけでした。
異変があったのは、
会社のある駅まであと30分という
あたりでしょうか。
お尻に、
生温か違和感がありました。
[あ…これって…]
まちがいありません。
男の人の手でした。
私の大きなお尻を、
スカートの上から何度も
撫で回すような感触。
混んだ車内ですから、
たまたまたま手が触れて
しまうこともあります。
なにより、
こんなとうの立ったおばさんを
好きこのんでいたずら
痴漢もいないでしょう。
最初はそう思って、
知らんぷりをして
やり過ごすつもりでした。
でも、
手は、いつまでもたっても私の
お尻から離れないのです。
それどころか、
ただ撫でるだけでは
飽きたらなくなったのか、
お尻のお肉を
ぎゅうっとつかんだり、
お尻の割れ目にツーッと
指をすべらせたり、
動きはどんどんエスカレート
してくるんです。
[いやだわ…この人、ほ、
ほんとうに痴漢じゃない]
驚きあきれて、
私はなんとか、
背後でやりたい放題している
いやらしい犯人の顔を
見てやろうと首をひねります。
しかし、
いまはほとんど身動きのできない
ラッシュのただ中です。
私は体の向きを
変えることさえできません。
[もう、悔しい。でも…
痴漢なんて、ひさしぶりかも…]
腹立たし一方、
ふと頭の隅で、
そんな考えも
浮かんでしまいます。
こう見えて私、
若いころはしょっちゅう
痴漢に遭っていたんです。
私って、
背が低いわりに、
おっぱいもお尻もすごく
大きいものですから、
痴漢には格好の
獲物だったみたいです。
電車の中でおっぱいを
揉まれたりお尻をさわれたりは
ほとんど毎日。
時にはスカートに精液を
かけられたりしたこともあります。
でもそれも、
年齢とともに徐々に減っていき、
四十路を迎えた
いまでは痴漢に狙われることも
すっかりなくなっていました。
[こんな中年女にも欲情する
男っているのね…]
お尻をもてあそぶ
男の手を意識しながら、
私はそんなことを考えていました。
白状すると、
ちょっとうれしかった
のかもしれません。
夫と別れて、
四年になります。
それ以来、
恋人もセックスフレンドもいません。
男性にお尻をさわれるなんて、
それこそ何年ぶりでしょうか。
[あ…この人のさわり方、
なんだかとても…エッチ…]
私は、小さく唇を噛みます。
太くて長い指が、
絶妙なリズムで、
私のお尻の感じやすいところを
くすぐってくるんです。
私は、つい体がぴくん、
ぴくんと反応してしまわないように
我慢するのが精いっぱいでした。
本当なら、
こんな場所で見知らぬ男に
体をさわられるなんていやです。
でも、この甘美の感覚。
忘れかけていた
気持ちよさなんです。
それに、
毎日代わり映えしない
退屈な時間に、
こんな刺激があるのも
たまにはいいかも、
って思っちゃったんです、
私、それでつい、
私ったら文句も言わず、
痴漢にされるがままに
なっちゃったんです。
[あんっ…ちょっと…そっちも…?]
私が抵抗しないとわかって、
痴漢はますます大胆になりました。
右手を私の腋の下から
前に伸ばして、
おっぱいを…
揉みもみしはじめたんです。
[ああ…やだ…やっぱりこの人、
じょうずだわ…]
私は咳をこらえる
フリをして手で口をおおうと、
[はうん…っ]
と思わず洩れてしまった
恥ずかしい吐息を押し隠します。
痴漢の手は、
私の大きなお乳を包むように、
スーツの上から触ってくるんです。
乳房を持ち上げたり、
むにゅっと握ったり…
優しくしたかと思うと、
急に乱暴にしたり…。
刺激に反応して、
乳首がみるみるきゅんっと
硬くなっていくのが、
自分でもわかります。
[どうしよう…こんなところで…
何百人も人がいるところで、
私、おっぱいさわられちゃってる…]
そう考えると、
私ったら、
いっそう体がかーと
熱くなってきちゃうんです。
[恥ずかしい…でも、
すごく興奮しちゃう。
もっと…もっとさわってほしい…]
いつしか体が勝手に、
もじもじと動いていました。
巧みな痴漢の指が、
スーツの上から
私の乳首を探り当て、
クリクリといたずらしています。
[あ…だめ、そこ、気持ちいい…]
ジンジンする刺激に、
私は懸命にあふれ出そうな
スケベ声をこらえます。
でも私ったら、
同時にもどかしさも感じて
いたんです。
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