離婚した元妻が日記に綴った犯された日の心境
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元妻と離婚して5年が経ちました。
離婚して元妻の持ち物はすべてなくなったはずでしたが、私の車のトランクポケットに元妻のポシェットが見つかりました。
妻が置き忘れたのか、隠していたのかはわかりませんが、その中にアクセリー小物とSDメモリーが入っていました。
SDメモリーの中には、離婚に至るまでの元妻の赤裸々な体験と心体の変化が日誌として残っていました。
そんな元妻に、何かあったんだということを当時の私は気付いてあげることが出来ませんでした。
元妻も私に言えるはずがないと一人で抱えていたのだと思いますが、色々と悔やまれる思いで日記を読みました。
現在は、元妻の連絡先も分からず、後悔する日々を送っています。
高校の同級生のスナックを手伝いだして2ヶ月、仕事にも慣れて彼女のパートナーの男性とも何回か顔を合わせた。
義雄さんという彼は、ドキッとするほど端正な顔立ちと逞しい長身の男性で、お店の女の子の憧れの的だったが、私には少し恐い感じに思えた。
正業についているように思えないし、経営者の彼女とは正規に結婚しないのも何か訳がありそうだし、時折見せる冷たい視線はすごみがあった。
年末最後の忙しい営業を終えて、ささやかな忘年会が催された。
専業主婦の私は、家族の夕食の支度を済ませてからの8時から10時までの2時間だけの手伝いだった。
オーナーの彼女とパートナーの義雄さんがすべて用意し、私たちを労ってくれた。
彼女の「今年はありがとう、来年もよろしくね!乾杯!」で宴が始まった。
1時間ほどで、彼氏の待っている女の子たちは帰っていった。
私は、まったくと言って良いほどお酒が飲めない。
帰り支度を始めた私に「外は寒いからもう少し待っていて、送って行くよ」と言われ、3人が店に残った。
改めて3人で乾杯した。
私がウーロン茶を飲み干して後片付けを始めた時に、義雄さんがコーヒーを入れてくれた。
「芳江さんは飲んでないから大丈夫かな、酔い覚ましにどうぞ」と2人に勧めた。
コーヒーを飲んで、しばらくして彼女がトイレに立って、そのまま帰ってこなかった。
乾杯をする前から眠そうだった彼女は、年末の疲れと無事に新年を迎えられる安堵感からか睡魔に襲われ、店の奥にある3畳ほどの控え室のソファに座った瞬間に寝入ってしまっていた。
帰ってこない彼女を私は心配して様子を見に行くと、だらしなくパンプスを脱いでソファで寝入っている彼女を発見し、壁に掛けてあった彼女のコートを身体に掛けた。
それから、フロアに戻ろうとして軽い目眩と寒気を感じ、今まで座っていた椅子に倒れ込むように崩れた。
記憶があるのはそこまでだった。
頭が痛いような重いような違和感と肌寒さで目覚めた私は、すぐには目を開けられなかった。
『どうしちゃったんだろう?どこにいるの?』
いくら考えても答えが見つからない・・・
ファンデーションの香りのするコートを掛けられて寝かされていた。
『この香り私のファンデーションだわ』と思った瞬間、自分のコートだとわかり身体を動かすと、裏地の冷たさが伝わってきた。
『まさか!』
全裸にされてソファベッドに寝かされていた。
びっくりして周囲を見渡しても誰もいない。
彼女が寝入っていたソファベッドに、全裸の上にコートを被せられて寝ている。
恐る恐る股間に手を伸ばしてみる・・濡れたヘアとラビアが指に触れる・・
『犯された』ことよりも恐怖で身体が震えた。
『一体誰に?どんな風に?私は拒んだんだろうか?』
『こんな姿を見られたくない』
ドアのロックを確認するためにソファーベッドから飛び降りた。ロックはされていた。
安堵して戻るとき、立っている私の股間から何かが太股の内側を伝った落ちだした。確かめる勇気がない。
コートのポケットの中を探ってハンカチを取り出し、伝え落ちるものを拭った。
真っ白なガーゼ地のハンカチに、黄色いシミが着いていた。
テーブルの下に散乱している自分の下着を見つけ、拾い上げて身に付けた。
ショーツを穿くとき、クロッチが濡れていて気持ちが悪い、パンストは伝線していなかった。
丁寧にパンストを履き、ブラを着けホックをかけようとして両手を背に回した時、身体の奥からドロッとした液がショーツを濡らした・・
『犯された』実感と惨めさと怒りと恐怖が沸き上がってきた。
ソファーベッドの下に、隠すように置いてあったスカートとブラウスと上着・・パンプスを見つけ、慌てて着た。
一刻も早く、この部屋を出たかった。助かりたかった・・
意味がわからなかった。