家出したらお姉さんに拾われた萌えエロ話
この記事の所要時間: 約 4分30秒
翌日
昼過ぎに起きた俺はお姉さんに黙って部屋の掃除を始めた
トイレ、お風呂、玄関、物置、キッチン、リビング
最期にお姉さんの部屋
「……なにしとん?」
「掃除。お世話になったので」
「生真面目やな、ほんま。こっちおいで」
「はい」
寝転がっているお姉さんの横に行くと、頭を撫でられた
ええこやな、といつも口調で
嬉しかったからお姉さんの頭を撫で返す
ええこやな、とお姉さんを真似て
「……関西弁へったくそやな」
「そうですか?」
「なんかイントネーションがちゃうわ」
「難しいですね」
「今のまんまでええよ」
「君は君のまんまでええよ」
「はい」
お姉さんが仕事の支度を始めたら帰るのはもうすぐだ
家に帰ったら両親は怒るのだろうけど、どうでもいい
それだけ価値のある人に出会えた
「行こか」
それには答えられずただ
引かれた手に連れられて外に出る
家を出て近くの駅へ
そこから都会の駅まで僅か十分
お姉さんはずっと手を繋いでてくれた
お姉さんの手はとても暖かった
白状するけど俺は既に泣いていた
声を殺して
俯いて
泣いていることを悟られずに泣いていた
きっとお姉さんはお見通しだったろうけど
都会の駅に着く
俺の家はここから本当に遠い
「暫くのお別れやな」
「ありがとうございました」
「今度はいつ来る?」
「夏にでも来ます。速攻バイトして、お金貯めて」
「そっか。ほんじゃ、待っとくわ」
「あの、これ」
「ん?」
「携帯番号です。電話、くださいね」
「うん、電話するわ」
嫌な予感しかしなかった
今ここでお姉さんの手を離したら
二度と会えなくなるような気がした
「お姉さん」
「ん?」
「ごめんなさい」
「なに謝っと……」
俺よりも身長の高いお姉さんの
肩を掴んで引き下げて
無理矢理キスをした
そこはまだ駅のホームで人目がつく
長い時間のように思えて
それは一瞬のことだった
「強引やな」
「ごめんなさい」
「嫌いちゃうけど」
「すみません」
「お返しっ」
今度はお姉さんの方からキスをしてきた
その時間は本当に長かった
二分、三分?
お姉さんは白昼堂々と舌を入れてきて
人目も気にせずに没頭した
俺もなんだかだんだんどうでもよくなってきて
人目よりもなによりも
お姉さんの気持ちに応えたくて
だってお姉さんは俺よりもずっと大人で
お姉さんはとても綺麗な人で
BARの店長とか格好良い職業で
モテないわけがない
こんな一瞬、奇跡に違いない
夢でないことがいい証拠だ
だからきっとお姉さんは俺を忘れる
俺はいつまでもお姉さんを忘れられないだろうけど
「大好きです」
「うちもやで」
「また来ますから」
「うん」
「絶対に来ますから」
涙が止まらない
この約束が嘘になると思ってしまって
ずっと涙が止まらない
電車が来る
お姉さんが微笑む
俺の頭を撫でる
俺は泣きじゃくったただのガキで
駄々をこねるただのガキだ
電車が扉を開ける
中に入る
泣くなや、男の子やろ?
扉を締める合図が響く
お姉さんが僕を抱きしめる
ほんまに
ぎゅうっと強く、抱きしめる
ほんまに
車掌の警告が響く
大好きやで
けたたましいサイレンが鳴る
ありがとう
お姉さんが離れる
ドアが締まりかけた頃合で
お姉さんは快活に微笑んだ
目尻に込めた涙を無視して
「バイバイ」
と
別れの言葉を口にした
家に帰ると鬼の形相をした両親に迎えられた
がーがー怒っていたけど、なぜだろう
俺はそれがとても嫌だったのに、ふと思った
二人も子供なんだろうな、って
お姉さんがお姉さんだったように
お姉さんだけどお姉さんじゃなかったように
大人だって子供なんだな、って
「俺さ、二人が喧嘩するのが嫌で家出したんだよ」
そういうと二人は黙ってしまった
喧嘩の原因ってなんだろう
考えてみれもどうでもいい
頭の中でお姉さんが離れない
お姉さんがいつまでもそこにいる
お姉さんは、そこにいるけど
俺の携帯はいつまでも鳴らなかった
高校に無事入学して、夏
バイトをしてお金を貯めて、お姉さんに会いに行く夏
だけど、相変わらずお姉さんから着信は来なかった
学校の友達もできた
好きな人はできなかったけど
というか
お姉さんを知って他に好きになれるとか、無理だろう
結局、俺はお姉さんに会いに行かなかった
臆病だったから?
不安だったから?
答えはまあ、三年後
感動しました
なんかむっちゃいい話ですね、感動しました
終盤の携帯番号の間抜けなオチが面白かったです
文章力が有り羨ましく思います!
これからも人を釣られ(笑)させる事沢山書いて下さいm(_ _)m
すごくよかったです
久しぶりに人の人生に触れた
感じがしました
面白かったです。
文に引き込まれました!
ありがとうございます!
感動しました。
今後の方も頑張ってください
凄く良かった 映画化しろよ
結局釣りなんか がっかりやわ〜
これが創作じゃないことを祈る(;´д`)
お二人さんに会いたいわ〜
すごく感動して2回読みました。お姉さんに会ってみたいです。これから頑張ってください( ^_^)/~~~
方言フェイクなんかな?フェイクじゃなかったらだいたい地方わかるかもw
ほんとに感動しました!ありがとう!
お二人の幸せ願ってます(ˊo̶̶̷ᴗo̶̶̷`)੭✧
お幸せに( ̄▽ ̄)
とても感動しました! これからもお幸せに!!
この見たの5回目w何度見ても感動する、家出したくなるもんw
会ってみてえなあ、2人に^ ^
お幸せに〜
嘘の番号教えられても、3年間待っててくれて、良かったね!
とっても、良い話ありがとー
釣りかよw
でもめっちゃ感動した
最高だったよ
これ有名な2chのコピペじゃん
許可取ったの?
釣りであれ、コピペであれ素敵な話でした
エロ目的で見てたのにここまで引き込まれるとは笑
みんな幸せであれ
ありがとうございました
エクセレント‼
もうマジ神
この話…映像化お願いしますm(_ _)m
過去…不思議な話…ローリングサンダーくらいかな…しかし、この話…もっとサイバー的だった
こんな話…なかなかないです(^_^)v
ボクの時代のサイバーパンクな話…彷彿しながら…人情系!?って …考えていたけど…ボクは…できずでした…がんばって下さい(。・_・。)ノ
こんな話…まだ作れる人いたんだ…人生永く生きて見るもんだな…
続きが気に成るケド、面白かったです。
早く夫婦に成れたら良いですねぇ♪
なんか、ドラマチッストリー
人間味溢れてとても、感激致した。
僕も貴方みたいな男性になりたいです。
続きが気になる。まぁ話良かったしいい。幸せになれること祈ってます!「小学六年生w
今夜のおかずにしようと見てみたら
泣かせられたわwww
都合 三回も読んでもうたやろwww
ええ話や
本物だたら、君生きてないね笑
釣り乙
嘘でも何でも良いけどこの話が本になって書店にあったら買ってるわ
最高に良い出会いをしたと感動しました。奥様が羨ましいかぎりですわ。僕はお酒は飲めませんが、関西の何処に店があるのでしょうか?ぜひ濃いコーヒーを飲みに行きたいです。
ええ話やん
感動した笑
お姉さんいい人だしね
ドラマに出来るよ笑
最後の「釣り」という単語が出て殴ろうと思ったけど
なんか泣けてきた;つД`)
ありがとう。
ハルキみたいに引き込まれた。
久しぶりに泣いた(´;ω;`)
書籍化希望
真っ先に買いますわw
映画を観た後のような気持ちになってる。この話を映像化するならタレントは誰にするか考えてる。いやぁマジ感動した。
ほんと最高に素晴らしかった。
すげぇ感動しました実は私、生まれつき病気で今中2です。正直凄く病んでます。こんな風な未来が築けるよう頑張ルンバ(笑)良い話をありがとうです!
3回も読んだわw/いい話y
あまりにも情景や感情描写が上手すぎて、本当にこれ体験談か?!と違和感感じてたけど、やっぱ釣りかーwwwでもいいはなしだったからヨシ!!文章上手すぎ!!!
いい話だった
もも三回も読んだ
感動しました
コピペでもなんでも二人とも幸せに!
これが実話なら感動物ですな。
用意したティッシュで涙拭きましたわ。
これ2chで見たけど好きなやつだ
お姉さんの声はさや姉で脳内再生したけどまじで面白かった
素晴らしい文章力と話ですね。
実話じゃなく釣りにしても感動しました。
文に引き込まれて何回か読みました。
実話でしたら末永くお幸せに!
(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ
ズボン下ろしながらスレ開いたのに、くそーどうしてくれんだ!!
末永く爆発しやがれ!!!
↑同じく
YouTubeに載ってるけどその人と一緒の方ですか?
5年ぐらいに初めて読んで時々思い出してます。
俺もお姉さんみたいな人に出会いたかった。
会ってみたい笑
映画か待ってます!
もう何回読んたろ そのたびに感動するね