家出したらお姉さんに拾われた萌えエロ話
この記事の所要時間: 約 6分5秒
暫く沈黙が続いた
というかお姉さんタバコ吸ってるみたいだった
タバコの匂いがやたら甘かった
「ああ……腹減った」
お姉さんが言う
言われてみれば俺も腹が減っていた
家出してかれこれ五時間
電車の中でポッキー食べたくらいだった
「ファミレス行こか」
「?」
「ファミレス。ほら、行くで」
近くのファミレスに行く
着いて適当に注文する
お姉さんは凄く目立つ
赤髪、ロング、黒服、ピアス
綺麗だし、目立つ
「自分なんも喋らんな。病気なん?」
「ちが、ちがいます」
「ああ、あれ? 恐い? そやな、よく言われるんよ、恐いって」
「い、いや」
なんて言おうとして否定したのかは知らんが、まあだれでもそう反応するだろ?
俺はハンバーグ
お姉さんは野菜盛り合わせ
「んで、なんで家出したん?」
驚きすぎてむせた
なんでわかるんだこの人は、超能力者か
とか考えたかは知らんが驚いた
でも今にして考えれば解ることかもしれん
夜の十時すぎに家に帰らない子供
思いつくのは塾帰りで家に帰りたくないか
夜遊びするガキか
家出か
なのにその時の俺は塾に行くような鞄持ってなかったし
遊んでそうなガキに見えなかったろうから
家出
カマかけてきたんだろう
でも当時の俺はただただ
大人のお姉さんすげーって思うだけだった
「家が……色々」
「ふうん、そっか」
「まあその歳やといろいろあるわな」
「で、どないするん? いつかえるん?」
「……帰りたくないです」
「そりゃ無理やろ。仕事もないし、ってか仕事できる歳なん?」
「15です」
「ギリやな。家もないし金もないやろ?」
「……」
それでも帰りたくなかった
俺にとってあの当時の家はかなり地獄だった
まあ、もっと酷い家庭はあると今ならわかるけど
「一週間もしたら帰りや」
「……はい」
「ほんじゃ、飯食ったら行こか」
「?」
「うち、ヒト部屋空いとるから」
こんな経緯で俺はお姉さんに拾われた
お姉さんの家は都会の駅から四つ
閑散とした住宅街だった
見た目とは裏腹な場所に住んでるなと思ったけど
住んでるのは高層マンションの最上階だった
お金持ちなんだと思った
「片付けてないけどまあ歩けるから」
「おじゃまします」
玄関入ると左手に一部屋
右手にトイレ、浴室
奥にリビング
リビングの隣に一部屋
「ここ、物置みたいなもんやから使って」
俺は玄関入って左手の部屋に案内された
ほんとに物置だった
「衝動買いしてまうんよね、はは」
お姉さんが照れくさそうに笑う
知れば知るほど見た目とのギャップに困惑した
でもそのギャップに惹かれた
「とりあえず風呂でも入ってきたら?」
「はい」
初めて女の人の部屋に泊まるわけだけど
だからどうだって緊張感はなかった
ガキだったから
そりゃエロ本も読んだことあったけど
そんな展開になるわけないって思ってたし
シャワーを浴びて体を拭く
「洗濯機の上にパジャマと下着出しとるから」
見るとそれは両方とも男物だった
なんで男物があるんだろうと考える
以前同棲してたから?
ありうる
だから一部屋余ってるんだと思った
こんな綺麗なお姉さんだ、彼氏がいない方がおかしい
下着とパジャマを着てリビングに行く
「サイズちょうどええみたいやな、よかったよかった」
「やっぱうちとおんなじくらいやねんな」
「……?」
「それ両方うちのやねん。男もんの方が楽でな」
途端に俺は恥ずかしくなった
いつもお姉さんが着ているものを着てるのだ
下着も
不覚にもおっきした
いや不覚も糞もないか
ガキだし
でもそれはバレないようになんとか頑張った
中腰で
「ん? んん? なーんや、お姉さんの色気にあてられてもたん?」
「ははっ、若いなあ」
速攻でバレた
恥ずかしさが一気にヒートする
「ええよ気にせんで、なんし男の子やねんから。ほら、そこ座り。コーヒー……は飲めんか」
「飲めます」
「おお、君飲む口か」
嘘だ、コーヒーなんて飲めない
苦い
でも子供扱いされたくなかった
お姉さんに一番気になっていたことを聞く
「どうして、その、泊めてくれるんですか?」
「そりゃもちろん」
なんだそんなことかと言わんばかりに
お姉さんは興味がなさそうに携帯に視線を戻して
「暇潰し」
「暇潰し、ですか」
「うん」
「そうですか」
「なんやとおもったん?」
「……?」
「お姉さんが君に惚れたとでも思った?」
「いえ」
「そこは嘘でも頷いたらいいボケになんねんけど、ってあ、君こっちの子ちゃうんよな」
「はい」
「ほんじゃせっかくやねんから関西のボケとツッコミを勉強して帰りや」
「はあ」
「そしたら家のことも大概どうでもよくなるわ」
それは嘘だと流石に思った
コーヒー
目の前にブラックな飲料が差し出される
「砂糖は?」
首を横に振った
湯気だつコップを持つ
覚悟を決めて口につける
うげえ
「はっはっは! 梅干食っとうみたいなっとうやん!」
お姉さん爆笑
俺は俯く
「無理せんでええて。ミルクと砂糖持って来たるから」
「うちも自分ぐらいん時コーヒーなんて飲めんかったし」
その言葉で救われた気がする
お姉さんも子供の時があったんだな、なんて
当たり前なんだけど
「あの」
「ん?」
お姉さんは頬杖をついて携帯をいじっていた
話しかけると綺麗な目を俺に向ける
まっすぐに向ける
心が囚われる
「どないしたん?」
「あ、えと」
俺自身口下手な方だし
お姉さんは自分の世界作ってるような人だし
特に会話は続かなかった
お姉さんの部屋から流れる音楽
フィーリング音楽?
が心地よくて
時間が過ぎるのを苦もなく感じられた
「そろそろ寝るわ」
「はい」
「明日はうち夜から仕事やから」
「はい」
「夜からの仕事、ついてこれるように調節してな」
「……はい?」
「やから仕事やって。自分、もしかしてタダで泊めてもらえるおもたん?」
「いや、そんなことは、ってかその僕、大丈夫なんですか?」
「平気平気。うちの店やから」
お姉さんは自分の店も持っていた
先に言っておくとそれはBARなわけだけど
やっぱりお姉さんかっけーってなった
まさかあんな格好させられるとは思わなかったけど
感動しました
なんかむっちゃいい話ですね、感動しました
終盤の携帯番号の間抜けなオチが面白かったです
文章力が有り羨ましく思います!
これからも人を釣られ(笑)させる事沢山書いて下さいm(_ _)m
すごくよかったです
久しぶりに人の人生に触れた
感じがしました
面白かったです。
文に引き込まれました!
ありがとうございます!
感動しました。
今後の方も頑張ってください
凄く良かった 映画化しろよ
結局釣りなんか がっかりやわ〜
これが創作じゃないことを祈る(;´д`)
お二人さんに会いたいわ〜
すごく感動して2回読みました。お姉さんに会ってみたいです。これから頑張ってください( ^_^)/~~~
方言フェイクなんかな?フェイクじゃなかったらだいたい地方わかるかもw
ほんとに感動しました!ありがとう!
お二人の幸せ願ってます(ˊo̶̶̷ᴗo̶̶̷`)੭✧
お幸せに( ̄▽ ̄)
とても感動しました! これからもお幸せに!!
この見たの5回目w何度見ても感動する、家出したくなるもんw
会ってみてえなあ、2人に^ ^
お幸せに〜
嘘の番号教えられても、3年間待っててくれて、良かったね!
とっても、良い話ありがとー
釣りかよw
でもめっちゃ感動した
最高だったよ
これ有名な2chのコピペじゃん
許可取ったの?
釣りであれ、コピペであれ素敵な話でした
エロ目的で見てたのにここまで引き込まれるとは笑
みんな幸せであれ
ありがとうございました
エクセレント‼
もうマジ神
この話…映像化お願いしますm(_ _)m
過去…不思議な話…ローリングサンダーくらいかな…しかし、この話…もっとサイバー的だった
こんな話…なかなかないです(^_^)v
ボクの時代のサイバーパンクな話…彷彿しながら…人情系!?って …考えていたけど…ボクは…できずでした…がんばって下さい(。・_・。)ノ
こんな話…まだ作れる人いたんだ…人生永く生きて見るもんだな…
続きが気に成るケド、面白かったです。
早く夫婦に成れたら良いですねぇ♪
なんか、ドラマチッストリー
人間味溢れてとても、感激致した。
僕も貴方みたいな男性になりたいです。
続きが気になる。まぁ話良かったしいい。幸せになれること祈ってます!「小学六年生w
今夜のおかずにしようと見てみたら
泣かせられたわwww
都合 三回も読んでもうたやろwww
ええ話や
本物だたら、君生きてないね笑
釣り乙
嘘でも何でも良いけどこの話が本になって書店にあったら買ってるわ
最高に良い出会いをしたと感動しました。奥様が羨ましいかぎりですわ。僕はお酒は飲めませんが、関西の何処に店があるのでしょうか?ぜひ濃いコーヒーを飲みに行きたいです。
ええ話やん
感動した笑
お姉さんいい人だしね
ドラマに出来るよ笑
最後の「釣り」という単語が出て殴ろうと思ったけど
なんか泣けてきた;つД`)
ありがとう。
ハルキみたいに引き込まれた。
久しぶりに泣いた(´;ω;`)
書籍化希望
真っ先に買いますわw
映画を観た後のような気持ちになってる。この話を映像化するならタレントは誰にするか考えてる。いやぁマジ感動した。
ほんと最高に素晴らしかった。
すげぇ感動しました実は私、生まれつき病気で今中2です。正直凄く病んでます。こんな風な未来が築けるよう頑張ルンバ(笑)良い話をありがとうです!
3回も読んだわw/いい話y
あまりにも情景や感情描写が上手すぎて、本当にこれ体験談か?!と違和感感じてたけど、やっぱ釣りかーwwwでもいいはなしだったからヨシ!!文章上手すぎ!!!
いい話だった
もも三回も読んだ
感動しました
コピペでもなんでも二人とも幸せに!
これが実話なら感動物ですな。
用意したティッシュで涙拭きましたわ。
これ2chで見たけど好きなやつだ
お姉さんの声はさや姉で脳内再生したけどまじで面白かった
素晴らしい文章力と話ですね。
実話じゃなく釣りにしても感動しました。
文に引き込まれて何回か読みました。
実話でしたら末永くお幸せに!
(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ
ズボン下ろしながらスレ開いたのに、くそーどうしてくれんだ!!
末永く爆発しやがれ!!!
↑同じく
YouTubeに載ってるけどその人と一緒の方ですか?
5年ぐらいに初めて読んで時々思い出してます。
俺もお姉さんみたいな人に出会いたかった。
会ってみたい笑
映画か待ってます!
もう何回読んたろ そのたびに感動するね