家出したらお姉さんに拾われた萌えエロ話
この記事の所要時間: 約 9分32秒
夜から仕事で起きるのが夕方だったから
俺は結局朝まで起きてた
それ事態は物置にある本棚に並べられた本を読んでれば問題なかった
夕方に起きる
リビングに行くと机の上に弁当があった
メモで食べるようにと書かれている
そして五時に起こすようにと書かれている
お姉さんは寝ていた
まだ四時すぎだったので先に弁当を食べた
食べ終わってお姉さんの部屋の扉を開ける
やけにいい匂いがした
凄く緊張した
手に汗がにじむ
「おねーさーん」
扉から声をかけるもお姉さんは起きない
意を決して中に入る
ベッドの上ですやすやと寝息を立てるお姉さんがいた
「お姉さん、おきてください」
お姉さんは起きない
薄暗い部屋で目を細めてお姉さんの寝顔を覗く
起きてる時に比べればブサイクだった
化粧をしてなくてブサイクとかじゃなくて
枕で顔が潰れててブサイクだった
でもどこか愛嬌があって
いうなればぶちゃいくだった
間近で見てると胸が高鳴った
今ならなにをしてもいいんじゃないか、なんて思い始める
そんなわけないのに
そんなわけがないのに手が伸びる
ゆっくり
静かに
鼓動がどんどん大きくなる
あわや心臓が口から飛び出しそうになる
やめておけ、と誰かが言うが
やっちまえ、と誰かが言う
俺はお姉さんの頭に手を置いた
見た目より痛んでない髪に手を通す
撫でる
「ふにゅ」
それは形容しがたい寝声だった
ってか多分これは美化されててふにゅなんだろうけど
なんだろう
文字にできない可愛らしい言葉ってあるだろ?
お姉さんはそんな声を出した
優しく
愛でるように撫でた
お姉さん、可愛いな
とか思いながら撫でた
だから気づかなかった
お姉さん、もうとっくに起きていた
「なにしてんの?」
怒っている風ではなく
優しい寝起きのぼやけた声色だった
「す、すみませんっ」
逃げ出そうとした
「ええよ」
「撫でててええよ。気持ちいいから」
了解を得たので再び座り込んでお姉さんの頭を撫でる
「うん、君撫でるの上手いな」
「今日はうちが寝る時撫でててもらおかな」
「はい」
十五分くらいか
お姉さんの頭を撫で続けた
お姉さんは心地よさそうにしていた
俺もなんだかとても心地よかった
「さて、支度しよか」
それの終わりがきたのはやっぱり少しだけ残念だった
「……なにしてるんですか?」
「ちょ、動かんといて」
「いやほんと、なにしてるんですか?」
「やから動かんといて」
「……はい」
俺は化粧をされていた
「んー、まあこんなもんか」
「なんで化粧されたんでしょう」
「化粧するとな、年齢がわからんくなるんよ」
「ほら、それに君うっすい顔してるし。めっちゃ化粧映えするわー」
「はあ」
「んで、そやなーふふふーん」
「楽しそうですね」
「あんまないからなーこんな機会」
「あ、これでええな」
「……冗談ですよね」
「冗談なわけないやん。その顔で男もんの服着る気?」
「その顔ってか俺は男です」
「どこがあ。鏡みてみ?」
そこにはとても可愛らしい女の子がいました
なんて流石に言いすぎだが
確かに女の子がいた
化粧こええ
「君若いし、女装すんなら今のうちやって」
「……」
俺はいろいろと諦めた
可愛らしい化粧をされて
可愛らしいスカートはかされて
可愛らしい服を着せられて
タイツもはかされて
俺なにやってんだろう
もちろんヅラも被されて
お姉さんの店はあの都会の駅だ
電車にも乗った
派手な二人組だった
「お姉さん、流石にこれは」
「喋らんかったらバレんから大丈夫やって」
俺は喋れなくなった
BARにつく
普通のBARだった
普通の、といってもなにが普通かわからんが
イメージ通りのBARだった
要はちょっと暗くてお洒落
小さな店だった
カウンターが七席にテーブルが一席
「なにしたらいいですか?」
「とりあえずトイレ掃除から。あ、上着は脱いでな」
ってなわけで俺は店の掃除を始めた
トイレ掃除
床の掃き掃除
テーブル拭き掃除
グラス磨き
「お客さんが来たらこれ二つずつ乗っけて出すんよ」
とそれはチョコとかのお菓子
「あとはそやな。これが~」
冷蔵庫の中のメニューを三つ教えてもらう
(お皿に盛り付けて出すだけ)
「んでお客さんが帰ったらグラス回収やらしてテーブル拭いてな」
「は、はい」
「今日はそんな客多くないから緊張せずに慌てずに、やで」
「頑張ります」
「まあ自分の一番の役目はそんなんとちゃうけど」
お姉さんが悪い笑みを浮かべた気がした
その意味は後に知ることとなる
開店から三十分、二人組の女性が来る
「おねーさんこんちゃーってなにこのこ! ちょーかわいいやん!」
「おねーさんどこで誘拐してきたん!?」
「誘拐なんかせんでもほいほいついてきまうんよね」
「あかんで、あのお姉さんについていったら食われてまうでー」
「いや、あの、そんな……これ、どうぞ」
言われてた通りお菓子を出す。
女性二人は目を丸くしていた
「……男の子やん! うわあうわあうわあああああ!」
二人の女性のテンションが上がる。
その後は落ち着いた女性客とお姉さんやらが話して
その日は計七組のお客さんが来た
入れ替わりがあったから満員にはならなかったけど
「はい、お疲れ」
お姉さんがジュースを出してくれる
なんだかんだで疲れた
主に精神的に
「いやー大盛況やったね、君」
「……はあ」
俺はようするにマスコットキャラクター代わりだった。
来る客来る客珍しいものを見る風に
ってか本当に珍しいんだろうけど
わいのわいのと騒ぐ
「あの」
「ん?」
「真っ青な髪の男性客の人、今度ホテル行こうとか言ってましたけど、冗談ですよね」
「ああ、あれな」
「ほんまにホテル付いてってくれたらラッキーってなぐらいちゃう?」
世間は広い
俺は色んな意味でそう思った
閉店作業をして家に帰る
もう朝だ
家に着くなりお姉さんはお風呂に直行した
「一緒に入るか?」
とか言われたけど盛大に断った
恥ずかしくて無理
お風呂から出てきたお姉さんは凄くラフだった
どっからどう見てもノーブラで
薄いパジャマを着ていた
前のボタンを途中までしか締めてなくて
胸元が思いっきり露出している
「熱いわー」
思いっきり乳首がががががががが
目を逸した
「ああ、そや、化粧落としたるわなー」
この間、服もどうすればいいのかわからないので
俺はずっと女の子である
化粧を落とすためにお姉さんは凄く近くに寄ってきた
勘弁してください
「玉の肌が傷んでまうからなー」
優しく化粧を落とすお姉さん
乳首が見せそうで見えない角度
胸の横っかわはずっと見えてて
俺はそれに釘付けだった
息子も釘付けだった
「よし、顔洗ってき。そのまま風呂入ってき」
「はい」
急いで俺は浴室に直行した
もう性欲が限界だ
やばい、本当にやばい
そりゃしたさ
うん、そりゃするさ
だってガキだもん 猿だもん
そんなわけですっきりした俺は風呂から出て
またお姉さん下着パジャマに身を包む
コンビニ弁当を食べて
またコーヒーを頼んだ
「飲めんやろ?」
「飲めます」
「はいはい」
出されたコーヒーにやっぱり梅干の顔をした
「はははっ、懲りんなあ」
暫く時間が流れて
「はあ、そろそろ寝よか」
「おやすみなさい」
「なに言うとん。一緒に寝るんやろ?」
目が点になった
なにを言ってるんだろうと思った
そんな約束はしていない
「なに驚いとん。髪撫でてくれるって言うたやん」
あれってそういう意味だったのか
「丹精込めて撫でてやー」
丹精込めて撫でるってなんだろう
「ほら、寝るで。明日も仕事やねんし」
小さく頷く
お姉さんの部屋に入る
あの落ち着くBGMが流れてた
「奥はうちやから」
「はあ」
ベッドに誘われて入り込む
お姉さんの匂いがした
もうそれだけで眠れそうだった
「はい」
「?」
「ぼうっとしとらんで、ほら」
「あ、はい」
お姉さんの髪を撫でる
俺よりもずっと身長の高いお姉さんの髪
綺麗な髪
赤い髪
撫でる度にいい匂いがする
「なあ」
「はい」
「彼女おるん?」
「いや、いないです」
「の割に髪撫でるの上手いな」
「多分、犬飼ってたから」
「犬? 犬とおんなじか」
「すみません」
「それも悪くないかなあ」
「はあ」
「だって撫でてくれるんやろ?」
別にお姉さんだったら犬でも猫でもワニでも蛇でも撫でる
「なら犬も悪ないな」
「お姉さんは」
「ん?」
「お姉さんは、その、彼氏、とか」
「おらんよ。おったら流石に連れ込まんわ」
「ですよね、はは」
嬉しかった
「でも、好きな人はおるかな」
言葉が詰まる
息が苦しくなった
そのお陰で
「そうですか」
と噛まずに言えた
なんでだろう
凄く夢見た光景なのに
男の夢って具合なのに
なぜだか辛かった
きっとお姉さんに好きな人がいると聞いたからだ
理由はわかってた
胸は苦しい
なのに心地いい
お姉さんを独り占めしている気がした
お姉さんの好きな人にだってこんなことはできないだろうと思った
けど俺はお姉さんの好きな人には成り代われない
結局、お姉さんはその内に眠っていた
泣きそうだったけど
俺もなんとか眠ることができた
起きると横にお姉さんがいた
頭を撫でて、起きてくださいと言う
お姉さんは寝返りをうって抱きついてくる
心臓が一気に跳ね上がる
もうずっとそのままでいたい
でもお姉さんはその内に目を覚ました
抱きついていることに気づくと、より深く顔を埋めた
「ごめんな、ありがとう」
お姉さんの言葉の意味がわからなかったけど
とりあえずお姉さんが喜んでくれるならと
俺はお姉さんの頭を撫でた
感動しました
なんかむっちゃいい話ですね、感動しました
終盤の携帯番号の間抜けなオチが面白かったです
文章力が有り羨ましく思います!
これからも人を釣られ(笑)させる事沢山書いて下さいm(_ _)m
すごくよかったです
久しぶりに人の人生に触れた
感じがしました
面白かったです。
文に引き込まれました!
ありがとうございます!
感動しました。
今後の方も頑張ってください
凄く良かった 映画化しろよ
結局釣りなんか がっかりやわ〜
これが創作じゃないことを祈る(;´д`)
お二人さんに会いたいわ〜
すごく感動して2回読みました。お姉さんに会ってみたいです。これから頑張ってください( ^_^)/~~~
方言フェイクなんかな?フェイクじゃなかったらだいたい地方わかるかもw
ほんとに感動しました!ありがとう!
お二人の幸せ願ってます(ˊo̶̶̷ᴗo̶̶̷`)੭✧
お幸せに( ̄▽ ̄)
とても感動しました! これからもお幸せに!!
この見たの5回目w何度見ても感動する、家出したくなるもんw
会ってみてえなあ、2人に^ ^
お幸せに〜
嘘の番号教えられても、3年間待っててくれて、良かったね!
とっても、良い話ありがとー
釣りかよw
でもめっちゃ感動した
最高だったよ
これ有名な2chのコピペじゃん
許可取ったの?
釣りであれ、コピペであれ素敵な話でした
エロ目的で見てたのにここまで引き込まれるとは笑
みんな幸せであれ
ありがとうございました
エクセレント‼
もうマジ神
この話…映像化お願いしますm(_ _)m
過去…不思議な話…ローリングサンダーくらいかな…しかし、この話…もっとサイバー的だった
こんな話…なかなかないです(^_^)v
ボクの時代のサイバーパンクな話…彷彿しながら…人情系!?って …考えていたけど…ボクは…できずでした…がんばって下さい(。・_・。)ノ
こんな話…まだ作れる人いたんだ…人生永く生きて見るもんだな…
続きが気に成るケド、面白かったです。
早く夫婦に成れたら良いですねぇ♪
なんか、ドラマチッストリー
人間味溢れてとても、感激致した。
僕も貴方みたいな男性になりたいです。
続きが気になる。まぁ話良かったしいい。幸せになれること祈ってます!「小学六年生w
今夜のおかずにしようと見てみたら
泣かせられたわwww
都合 三回も読んでもうたやろwww
ええ話や
本物だたら、君生きてないね笑
釣り乙
嘘でも何でも良いけどこの話が本になって書店にあったら買ってるわ
最高に良い出会いをしたと感動しました。奥様が羨ましいかぎりですわ。僕はお酒は飲めませんが、関西の何処に店があるのでしょうか?ぜひ濃いコーヒーを飲みに行きたいです。
ええ話やん
感動した笑
お姉さんいい人だしね
ドラマに出来るよ笑
最後の「釣り」という単語が出て殴ろうと思ったけど
なんか泣けてきた;つД`)
ありがとう。
ハルキみたいに引き込まれた。
久しぶりに泣いた(´;ω;`)
書籍化希望
真っ先に買いますわw
映画を観た後のような気持ちになってる。この話を映像化するならタレントは誰にするか考えてる。いやぁマジ感動した。
ほんと最高に素晴らしかった。
すげぇ感動しました実は私、生まれつき病気で今中2です。正直凄く病んでます。こんな風な未来が築けるよう頑張ルンバ(笑)良い話をありがとうです!
3回も読んだわw/いい話y
あまりにも情景や感情描写が上手すぎて、本当にこれ体験談か?!と違和感感じてたけど、やっぱ釣りかーwwwでもいいはなしだったからヨシ!!文章上手すぎ!!!
いい話だった
もも三回も読んだ
感動しました
コピペでもなんでも二人とも幸せに!
これが実話なら感動物ですな。
用意したティッシュで涙拭きましたわ。
これ2chで見たけど好きなやつだ
お姉さんの声はさや姉で脳内再生したけどまじで面白かった
素晴らしい文章力と話ですね。
実話じゃなく釣りにしても感動しました。
文に引き込まれて何回か読みました。
実話でしたら末永くお幸せに!
(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ
ズボン下ろしながらスレ開いたのに、くそーどうしてくれんだ!!
末永く爆発しやがれ!!!
↑同じく
YouTubeに載ってるけどその人と一緒の方ですか?
5年ぐらいに初めて読んで時々思い出してます。
俺もお姉さんみたいな人に出会いたかった。
会ってみたい笑
映画か待ってます!
もう何回読んたろ そのたびに感動するね