破廉恥保健医の罠にハマった男性教諭
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とある私立の中学校。
保健医の斉藤真理亜は、体育の授業で膝に擦り傷を作った男子生徒の手当てをしていた。
その男子生徒は膝に塗られた消毒液が染みることもすっかり忘れて、真理亜の短めのスカートから伸びたむっちりとした太ももをちらちらと盗み見している。
男子生徒の付き添いの生徒も、友人のケガよりも真理亜の太ももの方が気になって仕方ない様子だ。
脚の露出が多めの服なのに、不思議とあまりそれがあからさまに見えないのは、真理亜のトレードマークでもある長めの白衣で脚の後ろ、横あたりがやや隠されているせいだろうか。
「はい、おしまい。これからは気をつけるのよ」
真理亜は手当てを終えるとにこり、と笑みを男子生徒に向ける。
男子生徒が大げさにお礼を言い、付き添いの生徒と扉を出て行くと廊下から騒ぎ声が聞こえた。
「マリア先生、マジいいよな!美人だし、うちのクラスの女子にはない色気でさー」
それを聞いて、真理亜はフッと口の端をあげる。
真理亜自身でも自覚しているほど美しい容姿、出るべき場所はしっかり出てひっこむべき場所はひっこんだ非常に整ったスタイル。
そんな恵まれた外見の真理亜に、なびかない男はいなかったのだ。
つい最近までは。
「北山先生、コーヒーどうぞ」
「ああ、斉藤先生。どうもありがとうございます」
放課後の職員室。お礼を言い真理亜からコーヒーが入ったマグカップを受け取る、北山と呼ばれた男性教師。
ダークグレーのスーツに包まれた細身の長身、顔の上には眼鏡がのっている。
晃と初対面の人間に彼が何の教師に見えるか、と聞いてみたら数学もしくは理科などの理系をあげる人がきっと多いだろう。
しかし、北山晃の担当教科は音楽だった。
若い男性教師が極端に少ないこの学校では、晃は女子生徒からなかなか人気がある教師であった。
嫌味がなく程よく整った顔立ちに加えて、音楽という芸術を志しているのも女子生徒たちから見たらポイントが高いようだ。
物腰柔らかく気軽に話しかけやすい性格だからか、男子生徒が晃に話しかけている姿もよく見られる。
生徒から慕われている教師といっていいだろう。
生徒や他の教師からは「保健室のマリア先生」と呼ばれることがすっかり定着している真理亜だったが、晃だけは真理亜を苗字で呼んでいた。
それは、真理亜にとっては非常に気に食わない要素だった。
先月の出来事。
真理亜は、たまたま通った廊下に聞こえてきたピアノの透き通った音の美しさに吸い込まれるように音楽室を覗いた。
音を奏でているのはやはり音楽教師の晃だった。
元々なかなか好みのタイプである晃のことを真理亜は比較的気に入っていたが、そのピアノを演奏する晃の凛々しい横顔に真理亜は心底惚れこんでしまったのだ。
今まで気に入った男はすぐに手に入れてきた真理亜にとって、男教師を1人落とすことは簡単だと思っていた。
しかし、真理亜が食事などにいくら誘っても晃は毎回それとなくやんわりと断ってきたのだ。
話しかけても晃の対応、口調は40代の女性教師に対するものとまるで同じである。
いろいろな男性と付き合い、駆け引きをしてきた経験豊富な真理亜には、相手の男性が自分に気があるのかないのかくらいはすぐにわかる。
晃が明らかに特に恋愛対象や女性としては見ていない、つまりただの同僚として見ていることを真理亜は感じ取った。
女性に興味がないのかと思っていたが、そうではないことを先日確認してしまったのだ。
その日。反応がない晃でもうっかりよろめいたふりをして抱きつきでもしてそのままキスでもしてしまえばきっと堕ちるだろう、真理亜はそう思いその作戦を実行するために放課後、晃がいるであろう音楽室へとやってきた。
放課後はよく音楽室から晃が演奏するピアノの音が流れているが、その日は音は聞こえなかった。
真理亜が息を潜めてそっと中を覗いてみると、そこには人目を忍ぶようにして柱の影で抱き合いながら晃とそっとキスを交わしている早川美咲の姿があった。
真理亜は晃と美咲が交際をしている事実を知ってしまった。
美咲は英語教師で、小柄でややぽっちゃりめの体にくりっとした瞳の童顔、どちらかというと控えめでおっとりした性格の女性だった。
真理亜とはかなり違ったタイプだ。
かなりどんくさい美咲のことを真理亜は以前からあまり快くは思っていなかった。
その美咲が晃の恋人だったのだ。
この事実は、真理亜のプライドを完全に傷つけてしまった。
真理亜は準備を重ね、今日ついに計画を実行することにしたのだ。
「あの、北山先生、今お時間よろしいですか?個人的なお願いがあるんですけど……」
大多数の男は、真理亜にこんな言葉を言われたら嬉しそうに「それならば今夜ゆっくり、食事でもいかがですか」などと誘ってくるが、晃は決してそうは言ってこないことは真理亜はもう把握済みだ。
湯気が立つホットコーヒーを一口飲み込んだ晃は、椅子に座ったまま真理亜を見上げた。
「お願いって、俺にですか?」
「北山先生じゃないとできないことなんです」
「なんですか」
憂いな表情を演じても、晃には通用しないことはわかっていてもつい、いつものくせで表情を作ってしまう真理亜。
以前から用意していていたシナリオ通りに、事を進めてゆく。
「最近、気分が落ち込み気味で……気分転換にピアノの生演奏を聴きたいんです」
「ピアノですか」
「そうです」
「俺がひけばいいんですか?」
「ぜひ」
「俺の演奏でいいのならば、別に構いませんけど……今でいいですか?」
その言葉に真理亜は大きくうなづき、心の中でガッツポーズをする。
もちろん、それは晃にとっては同僚に頼まれたお願いを聞いてあげるだけのただの親切、と真理亜にはわかっていたが。
晃はこれから起こることも知らずに席から立ち上がった。
ありがとうございます、真理亜は満面の笑みでそう言うと音楽室へ向かう晃の後ろをついていった。
真理亜の予想通り、晃は気分が落ち込んでいる理由などを聞いてくることは一切なかった。
校舎の隅のほうにある音楽室は、広く綺麗でかなり立派なものだ。
扉を開けると室内には誰もいなかった。
「どんな曲がいいんですか?」
「お任せします」
「わかりました」
晃はそう言うと、ピアノの前に腰掛け音を奏で始めた。
落ち着いた静かな曲だ。落ち込んでいると聞き、リラックスできそうな曲を選んだのだろう。
細長い指が鍵盤の上を流れていくのをジッと見つめる真理亜。
美しい音色と、惚れこんでしまった晃の横顔。
真理亜はその音色も、晃のこともその全てを手に入れたくて仕方がなかったのだ。
数分間の演奏が終わりたった1人の観客が晃へと拍手を送る。
真理亜が願いを聞いてくれたことに対してお礼を言っていると、ちょうど椅子から立ち上がった晃の体がふらりとよろめいて再び椅子へと体を預けてしまった。
「どうしました?」
「……失礼、急に眩暈が」
「大丈夫ですか?」
その真理亜の言葉に対してもう返事はなかった。
既にその時には晃は椅子にかけたまま、目を閉じてしまっていた。
先ほどのコーヒーに入れられていた睡眠薬が効いてきたようだ。
耳元で名前を呼びかけても全く反応を示さなくなった晃の体を、真理亜は椅子から引き摺り下ろした。
体格の差はあるが動かすのはほんの数メートル、作業はそう難しくはなかった。
いいねぇ(^O^)
このいやらしい「女の嫉妬&復讐劇」!!
ウブな女教師を嵌める悪女教師っていうシチュエーションにエキサイトしたよ!!
AV化決定!!(笑)