女の担任にお尻ペンペンされて人生を導かれた悪ガキ
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小学三年だった一年間は、怒られすぎて麻痺してるかもしれない。
赴任してきた女担任となんとなーくウマがあわなくて、別に嫌がらせとかされたわけでもないのに、宿題を忘れつづけてやろうと決めた。
進級してすぐだったから五月か、もしかしたら四月のうちからかも。
で、本当にその日から一度も宿題しなかったわけだが、宿題は必ずといっていいほど毎日だされるし、忘れたらきっちり罰もある。
宿題忘れは、放課後に尻を叩かれることになっていた。
ただ、ひとりだけ毎日毎日忘れるもんだから、あなたを叩くのはみんなが帰った後ねと勝手に決められて、みんなが数回だけパンパンやられて帰ったあと、たっぷりと時間をかけて怒られた。
担任の
『今日は(尻叩き)何回なの?』
という質問に、適当な数を答えようとすると
『ダメ、前○○回叩いたのにすぐ忘れたじゃない』
と必ず一度否定された。
こちらがいくつと答えようが関係なしで。
そうやって答えに困らせて、後で担任が言う数を受け入れて叩かれるのが決まりになっていた。
先に言った数より減ったことは一回もないはず。
数自体は日によってまちまちだったから、尻が少しヒリヒリするくらいで許してもらえたり、逆にもう尻が焼餅みたく膨れてんじゃないかってほど叩かれてまだ許してもらえないってこともあった。
怒っても怒っても懲りないから、もういい加減にしろって感じだったんだな、たぶん。
そんな日は、さすがに帰ってから宿題やるべきか考えるけど、やる習慣が身についてないから帰るともう明日もしないでいいやとあきらめる。
まだ尻が痛くても毎日のことだし大丈夫だろって感じで、気付いたら翌日の放課後も担任に尻を叩かれてるような年だった。
秋終わりか冬ぐらいになるともう、担任もすっかり「尻を叩くのが当たり前」になっていて、宿題をやったかどうかすら聞かれないまま『今日職員会議あるから、始めるのちょっと遅くなるけどいい?』と聞かれたことも。
もちろん、やってない罰だから、そんな日でも放課後居残りで宿題終わった後でもう外が暗かろうが関係なく尻を叩かれまくる。
わざわざ家に電話して『遅くなります』と親に伝え、その日決めた数を叩くまでは許さないような担任だった。
ただ、親にわざと悪く言うような陰湿なことは一切なく、あえて罰を与えていることも言わず、心配いらないので察してあげてくださいというような電話だったらしい。
不思議と親からほとんど雷が落ちなかったのはそのおかげ。
年間通じて散々尻は叩かれたが、自分が担任だったらと考えるとよくあんなひねくれた子供にぶつかり続けてくれたなと思うよ。
なんだかんだ一生懸命ないい先生だったんだよな、あの担任。
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