2ちゃんねるやネットのエロい話やエッチ体験談をまとめた理性崩壊系の興奮読み物サイト。無料でご利用頂けますので、ご安心下さい。

波乱万丈な人生を送ってきた彼女との悲しいセックス

この記事の所要時間: 59

私が以前付き合っていたカオルという女性は、23歳という若さでがんに犯されてしまいました。

付き合いだした頃に、もともと食が細い上に、酒が好きでよく飲んでいて、みるみる痩せていったのです。

不健康と感じたし、尋常じゃない痩せ方で、居酒屋の店員をしていたカオルは、仕事中に倒れてしまったのです。

医者に診てもらったところ、大きな病院で精密検査を受けたほうがいいとの事で、入院すると癌で手の施しようが無いとの宣告を受けました。

 

私は、打ちのめされました。

カオルは小さい頃に、両親が離婚するというのに、どちらにも引き取ってもらえず、悪く言えば捨てられたのです。

不幸な境遇ですが、施設で生き抜き、居酒屋で働き始めた頃に私と知り合いました。

性格は明るく、思いやりがあって、私は飲食業をやっていて、独立したい考えがあって、できれば一緒に店を出そうかという話もしていました。

カオルとはまだ肉体関係は無く、キスくらいだけの関係でした。

 

彼女本人には、宣告してないけれど、彼女も重い病気というのは、察したようで、

 

「ケンチャン(私)、こんな大きな病院でお金かかるんでしょ。

ケンちゃんにこれ以上借りられないよ。

私の施設の知り合いに頼んで紹介してもらえば大丈夫だから。

迷惑かけらんないよ。」

 

「いいんだって。気にすんなよ。

俺、リーマン時代に、結構お金ためてたから、

独立の資金で。すぐに店なんて出さなくていいからさ、

カオルは元気になることだけ考えてろよ。」

 

「本当にいいの?」

 

「当たり前だって。

俺、カオルの彼氏ってだけでなくてさ、親だと思ってくれよ。

こんな親も変だけれどさ、な。」

 

「ありがとう・・・」

カオルとキスをする。

キスの味が、薬の味がするのが、切なく、これからの多難を予感させた。

 

カオルの病状は若いから、どんどん進行し始め、歩くのも手助けが必要なくらいだった。

医者に聞くと、

『そろそろ覚悟が必要です。今は比較的、何とか落ち着いてますから、近場でよかったらどこか温泉でも行かれては・・・』

外泊の許可をもらい、私達は湘南へ車で出かけた。

カオルは張り切って、おにぎりと弁当を作ってはしゃいでいた。

私はグッとこみ上げる涙をこらえて車を走らせた。

 

「やっぱり、海っていいよね。

見てると、嫌なこと、大変なこと、全部忘れてしまうね。

ケンチャンも今まで付き合ってくれて、嬉しかった。

ありがとうね。」

 

横顔を見るとやせた顔で、生気が無いが、満足げな、穏やかな顔だった。

私は涙をこらえず、流した。

 

「なに、ケンチャン泣かないでよ。

ケンチャン私を受け止めてくれて、感謝の気持ちしかないんだからね。

そろそろご飯食べる?」

 

海で夕暮れまで遊び、ホテルに行った私達は、夕食が用意され、止められている酒をカオルに呑ませた。

おいしそうに舐めるように呑んでいた。

夜景を見て一心地ついていると、

 

「ひとつお願いがあるの。

今までケンチャン我慢してくれたのか、わかんないけど、抱いてほしいの。

もうできるの最後かもしれないから。

恥ずかしいんだけれど、ケンチャンを私にきざみつけてから逝きたいの。」

 

「なに言ってんだよ。今、死ぬみたいなこと言うなよ。

元気になったら、いくらだってやってやるよ。」

 

「なんとなく、判るの。今日が・・・最後・・・お願い!!」

切実な目で見つめるカオルに私は折れた。

浴衣を脱ぐと痩せた体が、目につくが、気にせず愛撫した。

いくら末期の、癌患者を目の前にしても、セックスし始めれば、男である。

しっかりと勃起した私は、優しく、そして時に力強くカオルの体を抱いた。

 

だんだんと赤みを帯びてきて、しっとりと汗ばんできて、

「いいっ、ケンチャン、あっあっ、すてき・・・ありがとう・・・泣かないで・・・」

私は泣きながら、セックスしていたのだ。

絶頂を迎えた私は、全部中へ放出した。

まんこから大量の精子が流れ出た。

おそらく最初で最後のセックスだ。

そうそう奇跡は起こるものでもない。

カオルを抱きしめた。

 

それから、半月もしないうちにカオルは、私が、仕事中にあっさりと逝った。

「なにも、両親から見捨てられたからって、1人で逝くことないだろ。」

私は激しく嗚咽した。

病院のスタッフが、カオルの手紙を預かっているというので、開くと、

 

『ケンチャンに、面と向かって言えないので、手紙を書きますね。

今まで本当にありがとう。

私は両親を恨みましたが、ケンチャンと出会ってから、

やさしく、ひょうきんで忘れることができて、どんなに嬉しかったことか・・・。

最後に私のガリガリの体も無理言って・・・ケンチャンとのエッチすてきでした。

ケンチャン最近泣いてばかりいたけれど、私のために悲しまないでね。

彼女作って、幸せになってね。

最後にひとつお願いなんですけど、私をあの楽しかった、

湘南の海に散骨してもらえるでしょうか。お願いします。

あの日は楽しかった。ありがとう、ケンチャン。』

 

私は言う通りに、ひとかけらの骨を貰い、残りは湘南の海に散骨した。

その夜、金縛りにあい、私はカオルだ!と直感し、胸の中で、

「カオル、俺の方こそありがとう。よくがんばった。

・・・よく戦った。・・・ゆっくり休んでくれ。

いつか俺もそっちに行くまでお別れだ。元気でな。」

と念じると、フッと体が軽くなり、温かい涙が流れた。

体験談の投稿募集中!投稿してみませんか?

オススメ記事

ピックアップ

他サイトの更新情報

コメント

    • 名前: サイトウ
    • 投稿日:2020/05/10(日) 20:13:21 ID:IyMzM5NDU

    カオルさん、こんな悲しい人生が有るのか?、両親に捨てられて、さぞかし嫌な人生を過ごしてこられたのでしょうか?でも、最後に素敵な人に出会い、素敵なSEXをしてもらえて良かったですね❗️、これからは、嫌なことも忘れて安らかになってね。【ご冥福をお祈り致します。】

    • 名前: 名無しさん
    • 投稿日:2022/12/18(日) 16:50:36 ID:Y4MDAwNTk

    この話ほんと切なくて、、、ね。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

検索

アーカイブ

2023年5月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

他サイトの更新情報