一目惚れした同級生の女子に罰ゲームで告白したことで始まった恋と生々しい女の匂いがする浮気の心配
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そして、熱帯夜のある日、突然マイから電話があった。
特に体調に触れられることもなく、だからこっちもあえて聞かなかった。
「プレゼントがあるから近々送るね」
元気な声を聞いて嬉しかった。
「うん、待ってる」
でも、僕らの電話には他のカップルにはないであろう長い沈黙がよくある。
そんな時、俺はマイがどんなところで電話してるのか受話器越しに聞こえてくる物音にすごく集中する。
マイが近くに居たときは、マイの両親が「お風呂入りなさいよ~」っていう言葉を聞いては2人でよく笑いあった。
今回も長い沈黙があった。
「…ガタガタ…」ベッドを動かすような低い大きな音が聞こえた。
「誰かいるの?」
「部屋に?」
「うん」
「友達がね~……来てるの」
「ふーん……男?」
「違うもんねーだ(笑)」
「そうなんだ…」
まあ、そうだよな、離れても俺はマイの彼氏ってことは変わらないんだ…少し安心した。
その間”なぜか”沈黙もなく、昔話に花を咲かせる。
あの一緒に寝た話をするとすごく照れるのでその話をわざと持ち出して困らせるがお決まりだ。
「でも、あのときのマイ可愛い声だしてたよね」
「んー!そんなことないもんっ!タカだって気持ちよさそうにしてたじゃん」
「でも、マイほどじゃないよ」
「でも!その話は……もういいよ…」
いきなりテンションがさがったので、本気で嫌がってたのかな?とすごく心配した。
「でも、話すこと他にないじゃん」
「……うん」
「最近、暑くなってしんどいよ、やっぱ冬が良い、冬が」
「…ね…」
また途中で気分でも悪くなったのかな、と心配してたけど。
以前とは、なにか違ってた。
常に、後ろのゴトゴトという物音は耐えなかった。
「どうかしたの?」
「…」
「…ねぇ」
「…え?…大丈夫だよ……んっ…!」
ホテルで聞いたマイの声だった。
それと同時に俺のアソコは反応した。
「ホント、どうしたの?」
慌てて聞いた、おそろしいほど動悸が激しい、目がチカチカしてくる。
反応はなく、激しいマイの息遣いが遠くなってくる。
プッ!ツーツーツー。
電話が切れた。
なんなんだ、俺は布団に顔を埋めた。
暑さも気にならなくなるほど動悸が激しい。
ブーッブーッ。
気持ちを落ち着ける時間も与えてくれず着信する。
マイからだった。
「はい…」
口の中に水分がなかったのか、今思えば笑ってしまうほど声が裏返った。
しかし、声裏返っちゃったなんていう暇も与えてくれない。
「やぁっ!…あっ、あっ、あんっ、あんっ、やっ…だぁっ、んんっんんー!」
マイだった。
「だめだって…ばぁ……んんっ…んっ…」
すぐ、なにか理解できた。
スプリングが音を立てていて、二人分の息遣いが聞こえた。
「なにやってんの…」
今思うと、馬鹿なことを言ったと思う。
でも、それ以外考えられなかった。
俺の思考スピード以上のことが受話器の向こうで行われてた。
「きっ…てよ…電話ぁ…電話きってぇ…んっ…」
俺ではなく、その誰かに言ってるんだとすぐ理解できた。
その誰かもすぐにわかった。
あのチャラチャラした男なんだろう、と。
マイのあそこから「くちゅくちゅくちゅ」と激しい音が聞こえる。
そして、馬鹿なことに手マンされてるマイを想像してすごく興奮してる自分がいた。
ついさっきまで普通に話してはずなのに…。
考えずに電話を切った。
そのあと、まったく寝れなかった。
食欲も、喉も渇かなかった。
電話が鳴って、無意識に受話器に耳をつける。
マイだった。
泣いていた。
「なんで泣いてるの?」
「泣くなよ」っていうのが普通なんだろうけど。
電話をくれる前までなにをしていたんだろう…。
(二時間以上経っていた)
どこまでしたんだろう。
なんでしたんだろう。
気持ちよかったのか。
何回目なのか。
俺の君の彼氏なのか。
なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだろうって本気で悩んだ。
別れた方がいいかもしれない、でも、マイを渡したくない。
マイ以外、俺にはいないから別れられない。
またマイのあえぎ声を聞かされるかもしれない。
そう思って、すぐ電話を切ってしまった。
でも、切ったことによって今行われているかもしれない。
でも、そのときは電話できなかった。
まだ今、いろいろあるんだけど長くなるし、つらいのでこの辺にします。
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