図工の時間に体操着女子の乳首ポッチを冗談でぎゅううっと押しちゃった罪悪感
この記事の所要時間: 約 2分41秒
小5の図工の時間だった。
運動会の絵を描いてた。
俺はものぐさなので、体操着の胸の学校のマークとか、肩と袖のラインのとこを省略しまくって描いていた。
隣の女子に手抜きを指摘された。
俺は「うるせーこれからちゃんと描く!」とあしらって、やっぱり手抜きしてた。
体育じゃなくても体操着を着てる子はよくいたけど、その日、その女子は体操着だった。
「体操着はこんなだよ、見ながら描いたらいいよ」
と言って、俺の方に体の正面を向けて、胸を張った。
乳首がぷっくり浮き出ていた!おっぱいはないけど。
やらしいっていうか、単に滑稽で、俺はブフ!と吹き出して、「何じゃそれー」と言いながらそこをじーっと見てたら、その子が気付いてまっかっかになって、あわてて隠そうとした。
「何だよ隠すなよー」と、乳首を指でぎゅううっと押してやった。
軽い冗談のつもりだった…。
「痛ったああいいいいいい!」
泣き出した!
オロオロする俺と、泣いてるその子に注目が集まって、先生もやって来た。
その子は素早く自分の腕を、爪のあとがつくくらい強く、自分でつねった。
そして先生に腕を見せながら、俺につねられて痛かったんだと言った。
俺はきつく注意されて、その子と席を離された。
女子にとって乳首があんなに恥ずかしくて痛いもんなんだと知って、猛烈に反省したものの、
乳首さわってごめんと謝ることすら、その子にとっては恥ずかしくて耐えられないんじゃないかと、さっきの偽装工作を思い出しながら思った。
友達がひとり減ったことを実感しながら、ちょっと泣きそうになりながら、俺は体操着をきちんと細かいところまで描いた。
がんばって描いたねと先生が言ってくれたけど、あの子からは何もなかった。
そして体操着とかTシャツ一枚とか、そういうカッコで学校に来ることはもうなくなった。
もう何を話せばいいのか、今まで何を話して仲良くしてたのかもわからなくなって、ずーっと気まずいまま何年も過ぎていった。
高校生のとき彼女ができた。
おっぱいの大きさをさりげなくアピールしてくる彼女だったけど、あの思い出のせいでおっぱいを腫れ物扱い(おっぱいだけに)してしまう俺は、いまいち手を出せないでいた。
でも、いずれそういう日はやってくる。
彼女の右の乳首のそばには薄いあざがあった。
「あの時ぎゅっと押したせいじゃ…」とオドオドした。
そしたら
「青あざが残るほど強くされてないし、そもそも何年も残るわけないし、そもそも触られたのは反対側」
さらに、あの時自分の腕をつねったのは、自分が恥ずかしいからだけじゃなくて、俺がセクハラ男にならないようにっていう気遣いでもあった。
ちょっと泣きそうになった。
そして、どっちのおっぱいを押したのか覚えてない俺に、「2回目は覚えといて」と言って笑った。
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