【レズ小説】消えた女生徒と囚われの女刑事
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その夜、梨緒は亜子達が完全に寝入るのを待ってから床を這って移動した。そして自分のPCを起動させてみた。
『…やっぱりだわ!』
梨緒はモニターの結果を見て安堵した。
『取り敢えず…』
梨緒は後ろ手に亜子の防寒着から携帯電話を奪った。
携帯電話を起動させ、後ろ手に自分のPCの側に置くと、メールソフトを開いた。
『お願い!上手くいってよ!』
梨緒は祈りながらキーボードを叩くのだった。
「さあ、今日も拷問してあげるよ」
亜子達がマッサージ器を手に梨緒に迫った。
その時、窓ガラスが割られて黒ずくめの集団が飛び込んできた。集団は亜子達を手早く取り押さえ、梨緒を助け上げた。
「梨緒ちゃん!」
先に助け出されていたらしい桃華が駆け寄る。2人は抱き合って喜んだ。
「お手柄どすえ梨緒ちゃん」
「女達の携帯を中継機にしてみたら上手くいきましたね…良かった」
直ぐに梨緒達は病院へと搬送されて手当てを受けた。
洋子と亜子は逮捕され、証拠品からPCが押収された。
ロックが掛かっていたものの、梨緒の手に掛かれば簡単なことだった。
結果、港に停泊していた船から行方不明の少女達が全員救助され、事件は一気に解決した。
「おかえりなさ~い」
梨緒と桃華はマスコミ対策にと一時期セーフハウス住まいとなっていた。
無論この2人が後で正式に同居するようになり、桃華の事件を梨緒がPCで解決の手伝いをし、ずっと暮らしていくのだった。
〈完〉
凄い二人組だこと!(*^o^*)