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エッチな秘め事など出来ないオンボロ屋敷に住んでいる俺ら兄妹の絆

この記事の所要時間: 317

俺の家は一軒家なんだけど、曾じいちゃんの代から続く家で、

家自体は広くて一見「良い家」に見えるけど、実際は築150年を超えるオンボロ。

壊れたら直すの繰り返しで、今までどうにか倒壊せずに建っている。

 

俺には、妹二人と兄と姉が一人ずついるんだけど、今までリフォームなんてしたことが無く、

俺たち兄弟の部屋は60畳の大部屋をカーテンやらタンスやらで仕切って使っている。

 

向かって、姉が一番左。

兄が一番右。

まぁ、要するに上の二人が角をとっている。

間に、妹妹俺が居る。

 

姉は大学院生で、兄は大学生。

家に帰ってくるのは遅い。

俺もそんなに早いほうじゃないけれど、部活が終わったらすぐに家に帰る。

妹達は、まだ中学生と小学生。

俺よりは、遥かに早い時間に帰宅している。

 

ついこの間、試験日だった俺は誰よりも早く家に帰った。

俺は自分の部屋で、次の日の試験の勉強をしていた。

しばらくたって、小学生の妹が帰って来た。

ぺちゃくちゃと、誰かと喋りながら俺の隣の部屋に入った。

 

「すげーなー」と言う男の子の声。

「そう?」と言う妹の声。

どうやら、二人らしい。

彼氏でも連れてきたか?

なんて考えてると「じゃあ、○○○(妹の名前)しようぜ」と男の子が言った。

何するんだ?

 

「うん」と妹の声。

しばらく、布がこすれる様な音だけが聞こえて、二人とも喋らない。

俺は不思議に思いながらも勉強を続けた。

そのうち「チュパチュパ」と卑猥な音が聞こえ始めた。

まさか!と思った俺は、音を立てずに敷居になっているカーテンに近寄る。

そして、隙間から妹の部屋を覗き、驚愕した。

 

『何やってるんだよ!お前ら!』

 

頭の中で俺は叫び、実際にも叫びそうになった。

裸の妹が、裸の男の子のちんこをしゃぶってるじゃないか!

ほっせーちんこ。俺の半分も無い。

なんて考えてしまったが、それどころじゃあない。

 

俺は黙ってそのまま考えた。

どうする?注意するか?

でも、何て言って?

俺すら、この家でエッチなんてしたこと無いのに、こいつらは!

違う違う。

そんな事を考えるんじゃない。

え~と、え~と。

 

結局、俺は母親にメールすることにした。

さすがに、自分で注意する勇気が無かったから。

「○○○が部屋で暴れてる。注意して。勉強がはかどらない」

とりあえず、これでよし。

 

俺は音を立てずに机に戻った。

その時、俺の携帯の着信音が爆音で響いた。

しまった!と思っても、もう遅く・・

「え?え?お兄ちゃん居るの!!???」

と隣から声がした。

俺は「勉強中だ」と仕方なく返事をした。

 

「やばいやばい」

「早く着て」

「○○○も早く」

「お兄ちゃんいるなんて思わなかった」

なんて、二人は声を殺して言っているが、まる聞こえ。

 

俺はメールを開いた。

母親からだ。

「今、お友達とお茶してるから自分で注意してちょうだい」

俺は、ため息を吐いた。

 

そして「おい、○○○」と隣に話しかけた。

「な、何・・?」と震えた妹の声が聞こえた。

「お前ら、そういう事は家でするな。ホテルでも行け。行けなかったらするな」

「え、え…」

妹は、言葉として何も言い返して来なかった。

それからしばらくして、男の子は帰った。

男の子を見送ってから、妹は俺のところへ来た。

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