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ゲーセンの交流ノートがきっかけで付き合った彼女と想いを繋げたセックス

この記事の所要時間: 340

俺は覚悟を決めて「・・・いいの?後悔しない?」と聞くと、何も言わず顔を縦に振ったんです。

お互い初めてなもんだから、そりゃもう俺はヘタだし緊張しっぱなしで。

向うもガチガチだったし。

でも、彼女の素肌に触れるたびに喜びが。

でも、彼女の素肌に触れるたびに悲しみが。

でも、深く繋がった気がした。

でも、深く繋がれば繋がるほど悲しみが増していく。

離れたくない、でも離れなければならない。

彼女は処女だったので当然痛がった、でもそれでも受け入れてくれた。

逆に痛さが男なので分かるはずも無く、やめようとしたら彼女は首を横に振り抱しめてきた。

 

彼女の覚悟も相当なものだったと思う。

途中、お互い涙が止まらず身体を重ねる所で無かった。

部屋に在るのは俺の荷物、彼女の鞄、ブランケット一枚に包まった裸の男女。

何も無い部屋が、現実味を消してたのがやるせなかった。

でも、現実は別れがあと数時間に迫っていた事だった。

彼女が両手を伸ばし抱しめて欲しいという懇願を見てそれに応える。

今出来る事は抱しめること。

後悔はしない。

彼女もそれを選択した。

あとは只ひたすら身体を繋げた。

 

気がついたら部屋が夕焼けに染まっていた。6時過ぎw

一分一秒が惜しいとはいえ、たった3回戦をどれだけの時間かかってたのか分からないほど。

途中泣いたり、彼女の差し入れのお菓子やジュースを食べてたので、やりっぱなしって訳でもなかったんです。

そのまま二人でささやかにちょっと高い(苦笑)ご飯を食べて、彼女を最寄の駅まで送り、別れました。

で、8時から待ち合わせてた友人数名と再びメシ。

先ほどの長くて短い時間を億尾も出さずに騒ぎました。

全て忘れるかのような発狂したかのように騒いでた。

10時過ぎに解散して、一人でバス停に向かおうとしたら2人ほど
「さっき、メシん時ムリヤリ騒いでたろ?11時まで、深夜バスが出るまで一緒にいようぜ!」
と嬉しい事を言ってくれて思わず男泣き。

今でも、この2人は距離が離れても親友です。

 

そうこうしてたらバス到着。

友人達とも別れバスに乗り込み動き出した。

そしたら携帯から(まだ当時携帯のメール機能は無く、カタカナ20文字の)ショートメール。

「バスニノッタ コロデスカ?」

「カバンニプレゼントアルヨ」

「シアワセデシタ アリガトウ」

鞄を開けてみると、小さな紙袋の中に箱が。

 

開けたらペアの男性用の時計が入ってあり、女性用の箱には見覚えのある違う時計が。

そして、手紙には今までの事の感謝を切々と綴った文章と、ペアの女性用の時計は彼女がつけてあり、入ってる違う時計はずっと自分が着けていた時計であるという事を。

・・・バスの中で号泣しました。

嗚咽が止まりませんでした。

こんなにも愛されていたという事に。

こんなにも申し訳ない思いが止まらなくて。

・・・深夜バスから流れる景色がとても悲しかった。

 

帰ってすぐ、2ヶ月の気管支の入院と手術。

随分回復しましたが、完全に直る事はないようです。

地元に戻った私はバイトに着き、実はその後、遠距離に発展しました。

2ヶ月に一度、3~4日間滞在してました。

時に、いきなりひと月開いてないのに一晩だけ帰ってきたり。

でも、遠距離ではそうそう長く続かず、残念ながら2年で幕を閉じました。

2年で戻れなかったら別れる。

遠距離を始める時に決めた約束でした。

 

このときも悲しい会話で泣いたりしました。ながくなるので割愛。

当時、10代最後あたりの頃から既に30代に足が掛かった今。

実は、私はその後、恋愛がどうしても出来なくなってしまってます。

仲の良い女性は居ても、恋愛には絶対に発展できないのは、いまだに彼女に対しての申し訳ない気持ちと自分のふがいなさが許せずに、自分を嫌悪が先立ってしまい、一歩が生み出せずに居ます。

今も彼女のことが好きなんですが、今はとにかく彼女の幸せを願いつつ仕事に慎む日々です。

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