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ナルシストな変態ストーカーにファーストキスを奪われる災難が併発したクビ宣告された日

この記事の所要時間: 441

「あの、連絡先はちょっと…」

私がそう言うと、男性はこう言った。

 

「何で?僕は君が好きなの、真剣なんだ、僕の気持ちを受け止めてほしい…

好きって言うの、すごく勇気のいることで、僕勇気だして言ったんだよ。

だから前向きに考えて、気持ちに答えてよ…ね?」

 

「いや~でも私あなたのことよく知らないし…」

そう言うと、

「そんなの、ますはデートしてそれから知っていけばいいんだよ。付き合ってみれば、僕の良さがわかるから…怖がる必要なんてないし…」

いやいやいや、初対面でファーストキス奪われた上に、耳舐められてあそこまで触られて、怖がらないわけないでしょ?と心の中でつっこんだ。

「こめんなさい。私あなたとは…」

とにかく、私はなんとか断ろうとした。

しかし、私の話など聞いてはおらず、

「いつにしょうか…今度の週末は予定ある?無理なら来週でもいいし…」と次に会う日を決めだしたのだ。

「無理です…」

はっきり言ってやった…つもりだった。

 

「そんな事言わずに僕の為に予定空けてよ~すっごく楽しいデートにするから…」

あんな言い方では、ひるむことはなかった。

楽しいとか楽しくないとか、そんな問題じゃなく、おまえ自身が嫌なんだよ。

そう心の中でつっこんだ。

 

「ごめんなさい。私もう帰らないと…もうおそいし…」そう言うと

「あ、そうだねごめんね遅くまで引き止めちゃって…」そう言って微笑んだ。

なんだよその微笑みは、悪いって思うなら、もっと申し訳ないって顔しろよ…そう心の中で突っ込んだ。

でもまぁ~開放してくれそうだしいいけどね。

しかし、開放してくれると思ったら大間違いで、

「じゃあ連絡先を教えて」と言い出し、

男性は私の連絡先を聞くまで、開放しない感じだった。

 

「だから、連絡先は…

あ!そうだ、今日ここで会えたってことは、またここで会えるんじゃない?

いつも私のこと見てたんでしょ?だったらまたここで会えば…」

 

私は、とにかく開放してほしい一心で、言った。

すると、男性はこう言った。

 

「それは無理だよ~!だって僕の仕事忙しくてさ、いつもいつも残業で遅いんだよね。

今日はめずらしく定時で帰れたから、君に会うことができたけど、次に出会えるのなんてなかないと思うんだ。

だから、いつでも連絡取れるようにしておきたいし、出来れば次会える約束もしておきたいし…」

 

いつも残業で遅くて、こんな時間に帰れることなんてめったにないってか?

いつもいつも私のこと見てたんじゃないのかよ…

残業で遅かったんなら、帰る時間も違うんだし、私を見かけることないでしょ?

言ってる事がおかしいぞ!

そう心の中で突っ込んだ。

 

「ねぇ~1日だけでいいんだ、とこか1日予定をあけて、ぼくにちょうだい。ね?」

この男性は、自分の想いは通す性格で、OKをもらうまでは開放しない感じだった。

しかし、私は「いや~私忙しいし、あなたの為に予定をあけるなんて無理って言うか、私あなたとは…」とはっきり断ろうと思った。

でも、そんな言葉言わせてはくれないのがこの男性。

私の話を最後まで聞かずに、またキスしようとしてきたのだ。

 

「ごめんなさい。」そう言って抵抗すると

「大丈夫、もう怖くなんかないからキスしよう…」と言った。

「無理です」

そう言って逃げようとすると、

「分かった分かったもうキスはしないから…キスは次までとっておくよ」と言った。

「ごめんなさい。」

もうどうしていいか分からず、ただただ謝る事しかできなかった。

 

「君が忙しいのなら、来月の○○日はどう?何時でもいいから会いたい」

私がなかなかOKしないものだから、男性は自分から日にちを指定してきた。

正直言ってもう会いたくはなかった…

でもこいつ、やだなんて言ったら何で?何で?ってしつこいんだろうなぁ~

ここは、とりあえず分かったって了承して満足させて、早く開放してもらおう…そう思った。

 

「分かった12:00にここに来るから」

本当に会う気なんてないけど、安心させる意味でとりあえずOKした私。

男性はすごく喜んでいて、「楽しみにしてるよ」と言って微笑むと、じゃあこれ以上遅引き止めるのは悪いからと、やっと私を解放してくれた。

その後、私は逃げるようにして家に帰った。

5分なんていいながらも30分は経っていた。

正直、怖くてあまり顔は見ていなかったが、男性はオタクっぽい変態男だった。

運送会社に勤めているとかで、手はがさがさに荒れていた。

そんな手で肌に触れられるのはいやだった。

 

次の日からは帰る道を変えて、あの男性に会わないようにした。

次に会う約束の日はどうなったって?

もちろん、次に会う約束なんて無視してすっぽかしてやりましたよ。

これ以上関わる気はないからね。

 

あれから2ヶ月、仕事も辞めた私は、あの道を通る事もなくなったので、一安心と言った感じです。

あぁ~怖かった。

しかし、クビ宣告された日に襲われるなんて、最悪な日だったなぁ~。

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