ナルシストな変態ストーカーにファーストキスを奪われる災難が併発したクビ宣告された日
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「あの、連絡先はちょっと…」
私がそう言うと、男性はこう言った。
「何で?僕は君が好きなの、真剣なんだ、僕の気持ちを受け止めてほしい…
好きって言うの、すごく勇気のいることで、僕勇気だして言ったんだよ。
だから前向きに考えて、気持ちに答えてよ…ね?」
「いや~でも私あなたのことよく知らないし…」
そう言うと、
「そんなの、ますはデートしてそれから知っていけばいいんだよ。付き合ってみれば、僕の良さがわかるから…怖がる必要なんてないし…」
いやいやいや、初対面でファーストキス奪われた上に、耳舐められてあそこまで触られて、怖がらないわけないでしょ?と心の中でつっこんだ。
「こめんなさい。私あなたとは…」
とにかく、私はなんとか断ろうとした。
しかし、私の話など聞いてはおらず、
「いつにしょうか…今度の週末は予定ある?無理なら来週でもいいし…」と次に会う日を決めだしたのだ。
「無理です…」
はっきり言ってやった…つもりだった。
「そんな事言わずに僕の為に予定空けてよ~すっごく楽しいデートにするから…」
あんな言い方では、ひるむことはなかった。
楽しいとか楽しくないとか、そんな問題じゃなく、おまえ自身が嫌なんだよ。
そう心の中でつっこんだ。
「ごめんなさい。私もう帰らないと…もうおそいし…」そう言うと
「あ、そうだねごめんね遅くまで引き止めちゃって…」そう言って微笑んだ。
なんだよその微笑みは、悪いって思うなら、もっと申し訳ないって顔しろよ…そう心の中で突っ込んだ。
でもまぁ~開放してくれそうだしいいけどね。
しかし、開放してくれると思ったら大間違いで、
「じゃあ連絡先を教えて」と言い出し、
男性は私の連絡先を聞くまで、開放しない感じだった。
「だから、連絡先は…
あ!そうだ、今日ここで会えたってことは、またここで会えるんじゃない?
いつも私のこと見てたんでしょ?だったらまたここで会えば…」
私は、とにかく開放してほしい一心で、言った。
すると、男性はこう言った。
「それは無理だよ~!だって僕の仕事忙しくてさ、いつもいつも残業で遅いんだよね。
今日はめずらしく定時で帰れたから、君に会うことができたけど、次に出会えるのなんてなかないと思うんだ。
だから、いつでも連絡取れるようにしておきたいし、出来れば次会える約束もしておきたいし…」
いつも残業で遅くて、こんな時間に帰れることなんてめったにないってか?
いつもいつも私のこと見てたんじゃないのかよ…
残業で遅かったんなら、帰る時間も違うんだし、私を見かけることないでしょ?
言ってる事がおかしいぞ!
そう心の中で突っ込んだ。
「ねぇ~1日だけでいいんだ、とこか1日予定をあけて、ぼくにちょうだい。ね?」
この男性は、自分の想いは通す性格で、OKをもらうまでは開放しない感じだった。
しかし、私は「いや~私忙しいし、あなたの為に予定をあけるなんて無理って言うか、私あなたとは…」とはっきり断ろうと思った。
でも、そんな言葉言わせてはくれないのがこの男性。
私の話を最後まで聞かずに、またキスしようとしてきたのだ。
「ごめんなさい。」そう言って抵抗すると
「大丈夫、もう怖くなんかないからキスしよう…」と言った。
「無理です」
そう言って逃げようとすると、
「分かった分かったもうキスはしないから…キスは次までとっておくよ」と言った。
「ごめんなさい。」
もうどうしていいか分からず、ただただ謝る事しかできなかった。
「君が忙しいのなら、来月の○○日はどう?何時でもいいから会いたい」
私がなかなかOKしないものだから、男性は自分から日にちを指定してきた。
正直言ってもう会いたくはなかった…
でもこいつ、やだなんて言ったら何で?何で?ってしつこいんだろうなぁ~
ここは、とりあえず分かったって了承して満足させて、早く開放してもらおう…そう思った。
「分かった12:00にここに来るから」
本当に会う気なんてないけど、安心させる意味でとりあえずOKした私。
男性はすごく喜んでいて、「楽しみにしてるよ」と言って微笑むと、じゃあこれ以上遅引き止めるのは悪いからと、やっと私を解放してくれた。
その後、私は逃げるようにして家に帰った。
5分なんていいながらも30分は経っていた。
正直、怖くてあまり顔は見ていなかったが、男性はオタクっぽい変態男だった。
運送会社に勤めているとかで、手はがさがさに荒れていた。
そんな手で肌に触れられるのはいやだった。
次の日からは帰る道を変えて、あの男性に会わないようにした。
次に会う約束の日はどうなったって?
もちろん、次に会う約束なんて無視してすっぽかしてやりましたよ。
これ以上関わる気はないからね。
あれから2ヶ月、仕事も辞めた私は、あの道を通る事もなくなったので、一安心と言った感じです。
あぁ~怖かった。
しかし、クビ宣告された日に襲われるなんて、最悪な日だったなぁ~。
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